離職票の発行は必要?退職時に迷いやすい雇用保険の手続き

  • お役立ちコラム保険手続き

この記事を読むことで、離職票発行の要否や雇用保険の手続きにおけるポイントが分かります。退職時のスムーズな対応に役立ち、企業のリスク軽減にも繋がるでしょう。人事担当者の皆様が自信を持って手続きを進める一助となれば幸いです。

離職票とは?発行の目的と重要性

離職票とは、退職者が雇用保険の失業等給付を受給する際に、ハローワークへ提出が義務付けられている公的な書類です。正式には「雇用保険被保険者離職票」と称され、退職者の離職理由や賃金状況などが記載されます。企業にとって、雇用保険の被保険者であった従業員が退職する際には、ハローワークへ届け出を行い、交付された離職票を退職者に交付する義務があります。これは法律で定められた手続きであり、退職者の生活保障に直結する重要な役割を担っています。

離職票発行が「不要」となるケースと実務最大の落とし穴

離職票の発行は原則として必要ですが、例外的に不要となるケースも存在します。それは、退職者自身が離職票の発行を希望しない場合です。例えば、すぐに次の職場で雇用保険に加入することが決まっている方などは、発行を希望しないことがあります。

【要注意!】59歳以上の退職者は「発行義務」があります 。実務上、人事担当者が最も陥りやすい落とし穴が「退職者の年齢」です。退職する従業員の年齢が「59歳以上」である場合、本人が「離職票は不要」と申し出たとしても、法律上、企業は必ず離職票(離職証明書)を発行する義務があります。安易に本人の希望だけを鵜呑みにせず、年齢要件を含めて慎重に判断し、トラブル防止に努めることが求められます。

Q&Aで解決!退職時の雇用保険手続きの疑問

現場でよくある離職票や雇用保険に関する疑問にお答えします。

Q1: 離職票は、退職者全員に必ず発行するものですか?

A1: 原則として発行が必要です。ただし、59歳未満の退職者から「発行を希望しない」旨の申し出があった場合は、不要とすることができます。企業としては、退職後に状況が変わる可能性も考慮し、慎重に意向を確認し、記録に残しておくことが重要です。

Q2: 離職票の交付が遅れると、どのような問題が生じますか?

A2: 退職者が失業等給付の申請を行う上で、離職票は必須書類です。交付が遅れると、退職者の給付受給開始が遅れてしまい、生活に支障をきたす恐れがあります。さらに企業側にとっても、手続きの遅延として行政指導の対象となる可能性もゼロではありません。

離職票発行手続きのポイントと注意点

離職票の発行手続きは、企業が従業員の退職後、必要な書類を揃えて「退職日の翌々日から10日以内」にハローワークへ提出することから始まります。提出後、ハローワークから交付された離職票を会社が受け取り、その後退職者へ速やかに交付する流れです。この際、賃金台帳や出勤簿など、退職者の労働条件や賃金に関する正確な情報が記載できるよう、事前に書類を準備しておくことが求められます。特に「離職理由」は失業等給付の受給資格や期間に直結するため、事実に基づき慎重に確認し、正確に記載することが不可欠です。

まとめ

退職時の離職票発行は、雇用保険の手続きにおいて企業の重要な責務です。「10日以内」という期限の厳守や、59歳以上に対する発行義務の要否判断など、迅速かつ正確な手続きの実施は、退職者の生活保障だけでなく、企業の信頼性にも関わります。

なお、短い期限内で確実な手続きを行うためには、「電子申請の総合窓口e-Gov」を活用した電子申請が大変便利であり、業務の大幅な効率化が図れます(※日本年金機構も社会保険手続きにおいて電子申請を推奨しています)。

複雑な手続きや離職理由の判断にお困りの際は、ぜひリンク・サポートへご依頼ください。

投稿の最新記事

Contact

お問い合わせ

お気軽にお問合せください!

労務管理・リスク診断ハンドブック
お問い合わせ LINE相談